社員インタビュー

ド ティ フェン チャン

経営管理本部 人事労務総務
2018年・新卒入社

母国ベトナムで青果会社を起業したい。夢に向かって勉強中です

→ベトナム語訳ページへ(Phiên bản tiếng việt)

ベトナムのハノイで生まれ育ち、大学卒業後日本の農業を学ぶため、日本に渡りました。といっても畑で作物をつくることではなく、つくった野菜をどう売るか。青果物の流通を学び、将来はベトナムで青果物の流通会社を立ち上げたい。そのために日本で野菜を扱う会社で働きたいと思ったんです。

 ベトナムは人口約9000万人のうち約半数が農業関連の仕事をしていて、農業は国の大切な産業です。しかし、農家さんの収入は少なく生活は決して楽ではありません。私は、ハノイでコンビニエンスストアを営む両親のもとで育ち農業とは無縁の生活でしたが、大学卒業後にどんな仕事をしたいか、いろいろ調べるうちにベトナムの農業の実態を知ったことがきっかけです。

 同じ働くなら、国の役に立つことがしたい。農家さんがつくった野菜を売って少しでも収入が上がるようにし、失業も減らしたい。そう考えて、まずは日本語を学ぶために入学した語学校でまつののアルバイト募集を見つけ「この仕事だ!」と。学校に通いながら、野菜のピッキングスタッフとしてアルバイトを始めました。

 まつのは、ファミリーレストランや居酒屋などの飲食店に野菜やそのほかの食材を届ける会社です。大手チェーンのお客様が多く、ご注文をもとにお店ごとに野菜を仕分けることが現場スタッフの仕事です。作業表を見ながら、品物や数を間違えないようにコンテナにきれいに詰めていく。目標の時間内にピタッと終わったら、やった!という手ごたえがあり、ゲームのような面白さがあります。

しかし、日本語学校では、野菜の名前は「玉ねぎ」や「人参」など簡単なものは教わりますが、まつのにくれば知らない野菜がいっぱい。「レタス」もサニーレタスやグリーンリーフ、フリルレタスなどいくつもの種類があり、「小ねぎ」はわけぎや九条ねぎと見分けがつかない……。まず、日本の野菜を覚えることが大変でした。

しかし、まつのにはベトナム人のスタッフがたくさん働いているので、わからないことは先輩からベトナム語で教わることができます。休憩時間にみんなとベトナム語でおしゃべりするのもホッとする楽しい時間。同じ国の仲間がいるので淋しいと思ったことはないです。

 その後、正社員として働くこととなり、ベトナム語・日本語・英語の3カ国の語学力と、アルバイト中に培った知識・経験を生かして、通訳として外国人のアルバイトスタッフの指導育成を担当しています。

ピッキングセンター全体が冷蔵庫になっていて、野菜を新鮮なままお店に届けられる。ベトナムにはまつののような会社はないので、仕事で経験することすべてが勉強になり、起業のためにもっといろいろなことをまつので学びたい。夢に向かって前に進む楽しい毎日です。

弊社では従業員の起業・独立を応援しています。全国各地で活躍するまつの卒業生も多数。あなたの夢をぜひ聞かせてください!

 

 

ある1日の流れSchedule

掲示板に貼り出される当日のシフト表をチェック。どのお客様のピッキングを誰が担当するかスタッフの配置を確認する。

11時

現場スタッフの朝礼。センター長や管理者と並んで前列に立ち、日本語で伝える注意事項をその場でベトナム語に翻訳。作業にミスが出ないよう正確に伝えることを心がけている。

午後

前日に発生したクレームの再発防止策を立て、ベトナム人のアルバイトスタッフへ通訳しながら説明。作業の質の向上に努める。

夕方

ピッキングのルールや社内掲示物をベトナム語に翻訳

メッセージMessage

私は青果会社を立ち上げることが夢で日本に来ましたが、日本語を勉強しよう、日本に来ようと思う目的は人それぞれだと思います。でもそれが何であれ、何かに興味を持ったなら挑戦し続ければ必ずいい結果がくる。私はそう信じていますし、まつのには支えてくれる仲間がいるから淋しくありません。夢があるならあきらめないで。Never give up!